カラスは人間にさまざまな危害を加えるのですが、農作物を荒らすこともそのひとつになります。
実は、思っている以上にカラスによる被害は大きく、その被害額は毎年16億円にもなると言われているのです。カラスの農作物被害について、詳しくみていきましょう。
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年間の被害総額はかなり大きい
農作物を食い荒らす被害を与えるカラスは、主にハシブトガラスとハシボソガラスという種類だと言われています。
雑食性で何でも食べる
カラスの特徴は、雑食性で何でも食べることです。果実や昆虫、ニワトリの卵やヒナ、人間の出したゴミや残飯など、何でも食べてしまいます。
さらには、生きている家畜にさえも手を出すことがあり、カラスに食われたことが原因で病気になり、病気になる家畜もいるほどです。
このように、カラス雑食性というだけでなく、自分の身体よりも大きな動物にまで手を出しますので、大変危険なのです。
学習能力が高い
カラスは鳥類の中でも高い学習能力を持っていますし、色彩感覚にも優れていますので、エサをみつける能力にたけています。
たとえば、ビニールハウスの中で栽培されている農作物に関しても、ビニールハウスの外側からでもその存在を確認できますので、中にはビニールハウスを破って農作物を荒らされたケースも聞かれます。
また、人間の顔も覚えていますので、たとえば仲間の誰かが人間によって危害を加えられた時は、その人間に報復しようと人間にも襲い掛かってくるのです。
有効的な対策方法は
カラスによる被害に遭わないようにするためにも、カラス対策をしっかりと行うことが大切になってきます。
テグスや針金で対策
カラスに食べられたくない農作物の周辺にテグスや針金を撒いておくのも、カラス除けにつながるでしょう。
カラスを含む鳥類全般は糸のようなものが体に触れるのを嫌がる傾向がありますので、一定の効果が期待できます。
しかし、それだけでは農作物を守る効果が薄いため、他の対策と併用することをおすすめします。
防鳥ネットを使用する
カラスは頭が良いので、一度食べ物があると認識した場所を覚えておいて、再び訪れてエサを食べようとします。
そこで、ネットを張ってエサとなる農作物を隠してしまうのです。これは、ゴミステーションなどでも行われているカラス除け対策のひとつになります。
ただし、ネットの張り方が弱い、地面との間に隙間があると、カラスはわずかな隙を狙って、エサを見つけにやってきます。
その結果、農作物が被害に遭ってしまいますので、ネットを使用するときは、適切な張り方で行うことが重要になってくるでしょう。
音や異物で警戒
昔からカラス除けとして行われてきたのが、音や異物を使う対策です。たとえば、案山子もそのひとつですし、防鳥テープや吹き流しは、風に吹かれると不規則に動いて光を放つため、カラスが警戒心を抱いて近寄らなくなるのです。
しかし、これらの対策は、一定期間は効果があるのですが、それらの対策がカラスにとって安全であると悟られてしまうと、再び農作物を食い散らかすようになってしまいます。
まとめ
カラスによる農作物被害を受けないためには、適切な対策が必要です。
カラスとの知恵比べ
カラスは頭の良い動物ですので、人間が仕掛けた対策にも気が付いてしまいます。そこで、対策をとるときは、複数の対策を組み合わせるか、もしくは対策の位置や方法を定期的に変えるのがおすすめです。
業者に依頼するのも手段のひとつ
カラス対策をいろいろとやってみても、効果がみられないときは、専門業者に依頼することも検討してみましょう。
自力での対策が難しく、何度も失敗していると、どんどん農作物被害が広がってしまうばかりで、大きな損害を被ることになります。
被害が拡大する前に、素早く対策をとって、カラスによる被害を留めることのほうが大切ですので、専門業者に任せておけば安心です。
カラスは人を襲うこともあります。襲われないようにする対策もまとめました。